複数平面への独立した文字分割投影手法 |
近年、プロジェクションマッピング技術での情報提示が普及しています。
これに伴いスマートプロジェクタに代表されるプロジェクタを用いた新たな用途開発が求められています。
現在の投影手法では静止平面投影のみが対象となっており、位置に応じたプロジェクタ投影切替が行えません。
そこで我々はプロジェクタの投影パターンを変更せず、2台のプロジェクタ光の重ね合わせにより複数位置の複数平面への異なる投影を実現することを研究しています。
文字分割投影のコンセプト投影する文字の構成パーツを下の図のように2つのプロジェクタの投影画像に分けることで、他の投影面で写りこみとなる時に文字と認識されない効果があります。 これにより、写りこみ投影をプロジェクタ打ち消す必要がないため、コントラストの高い投影を行うことができます。文字の投影原理2台のプロジェクタを使用して投影を行います。 発生する写りこみを1か所共有するように描画位置を決定することで、写りこみの発生位置を少なくし投影面を有効に活用しています。写りこみが認識されにくい文字分割手法文字投影には文字の配分、大きさ、色といった様々なパラメータが存在します。 そこで、各パラメータにごとに写りこみが文字と認識されにくい条件について研究しています。(左:シンメトリー性あり,右:シンメトリー性無し) (左:小さな構成点,右:大きな構成点) (左:ランダムな投影色,右:列ごとに色を統一) プロジェクタセットアップ2つのプロジェクタの投影領域共通部分を広げるため、 従来手法では平行なプロジェクタセットアップ が使用されており文字を大きく投影できない問題点がありました。 提案手法では、プロジェクタに 45度程度の傾きをつけ文字幅を大きく取れるセットアップを使用しています。 これにより大きな文字の投影が可能になっています。(左:評価に使用した投影像,右:文字サイズの評価結果) Publications
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